『秘密の花園』(三浦しをん) [本・漫画]
名門カトリック(どうもフェリス女学院ぽい)の女子高に通う、3人の生徒を順番に主人公にした3編の小説集。
名門カトリックの、ではないけれど、女子高出身なので、「わかるわかる」と頷ける部分も多かった。クラスメイトへの、友情以上恋愛未満な気持ちとかね。
けれど、読みながら、どこかで彼女たちに向かって「若いからなあ」と思っている自分がいた。
三浦しをんさんは、どんな思いで書いたのだろう。「郷愁」は感じないから、思い出話風ではない。女子高生の気持ちに戻って(なって?)書いたのだろうか。
私には、そこまで「戻りきる」ことができなかった。だから、理解は出来るけれど、少し苛々した。「そんなことを考えてうだうだしていられるのは、高校生(自活しなくて良い状況にある)だからだよっ!」「そうやって大人をバカにしていられるのも今の内だよっ!」という風に。<いや、自分もそうだったんですが。
それを言っちゃあオシマイなのだが、だから、あまり面白くなかった。
どうしたって等身大では読めない・・・高校生、せめて大学生の時に読みたかったなあ。
どうしたって等身大では読めない・・・高校生、せめて大学生の時に読みたかったなあ。
★★★★★☆☆☆☆☆ 5点
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